栄花遊二代男

 大豆右衛門は奥さまの前をまくるや否や、両股へ割り込み、手を差し伸ばした。 どてがむっちりとして高く、すべすべした肌に細く柔らかな毛がむくむく生えている。その心地好さは言葉に述べがたい。
 下になっている奥さまにもその情が移ったようで、潤いが出てぬらつきはじめた。 目をふさいでいるのを見て、たまらなくなった大豆右衛門は、一物をぬっと入れた。 奥さまが「ああ」と切ない声とともに尻を上げ、親仁の弱腰に両足を絡みつけてくる。 その拍子に根元までぐっと入り、奥さまは眉にしわを寄せ、鼻息を立て、しわだらけの親仁の頬へ食いついてきた。
 有難いとはまさにこのことである。大豆右衛門がここを先途と突き立てると、精水がさらに湧き出し、ずぼずぼと鳴る心地好さ。 夕べに死すとも可なりと、続けざま二番取り、さらに一番取りはじめたとき、奥さまが声をかけてきた。
「ちと拭いませんか。あまり鳴りまして、恥ずかしい」
「だめだ。拭う間が惜しい」
 と、大豆右衛門はまた根まで入れて出し入れし、激しく腰をつかった。

 隠れ蓑を使って透明人間になり、他人の情事をのぞき見る「浮世栄花一代男」の続編にあたると言われているのが、「栄花遊二代男」です。 豆右衛門が仙人の残した薬を飲んで小人になり、他人のセックスをのぞき見たり、他の男にのり移ってセックスを楽しむという話が15篇ほどあります。
 透明人間になって人妻とセックスするというのは古本説話集などにも出ているようです。
参考文献:日本の奇書(佐藤要人,他)、平安京の仰天逸話(小林保治)
波斯(ペルシア)
匂いの園

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